国家試験合格率

薬剤師になるには、6年間の大学正規課程を修了、卒業し、薬剤師国家試験を受験して合格しなければなりません。

薬剤師国家試験は例年3月上旬の土、日に行われ、合格発表は以前は4月上旬でしたが、4月からの就職を考え今は3月末になっています。

2012年まで4年生制だった薬学部が6年制になり、薬剤師国家試験の内容も2012年の第97回から実践実務科目をはじめとして問題数も増え難易度も上がっています。

現在試験内容は、物理・化学・生物をはじめとする必須問題と、薬学理論問題、薬学実践問題の大きく3つに分かれています。

今年2015年より新試験になってから4回目、通年第100回の国家試験で合格率は63.2%でした。

2012年からの第97回から88.4%、79.1%、60.8%と低下傾向でしたが、今年は少し回復したといえます。

薬剤師国家試験 合格率グラフ

しかし今回は不適切問題や補正対象問題により全員正解とされた問題が10問以上あり、合格率もそのため前回より上がったと考えられ、60%台の低い数字であることは間違いありません。

今年の試験内容を見ると昨年と同様、基礎薬学部門の物理、化学、生物などで高校生レベルともいえる基本的事項も多く、大学入学以前の基礎学習ができていない学生は再度勉強する必要があります。

 

最新の状況は下記にもまとめられています。
平成28年第101回薬剤師国家試験が終了しました|医療情報関連ブログ(薬剤師求人.com)

 

また、6年制に移行したことから実践実務的な問題は多いのですが、基本的な用語の意味なども設問にあり、また過去問題と同じ内容でも設問の仕方が変わったものなども多く基礎事項はもちろんのこと、色々な角度からの考える力や応用力を付ける学習等も必要と思われます。

薬学ゼミナールという国家試験対策のための予備校などもあったり、対策のための問題集なども色々出版されているので、それぞれ自分に合った勉強法を見つけて先輩たちは頑張っているようです。

 

試験対策の問題集

薬剤師国家試験対策の参考書、問題集は、薬剤師国家試験対策の予備校などから多く出されています。

その中では青本、虹本、黒本、オレンジブックなどと呼ばれているものがよく使われています。

■青本(薬学ゼミナール)

必須問題の「物理」「科学」「生物」「衛生」「薬理」「薬剤」「病態・薬物治療」「放棄・制度・倫理」「実務」全9項目文それぞれに分かれており、さらにそれぞれがボリュームのある内容になっています。出題範囲内容を広く・深く網羅していて教科書・参考書として利用する薬学生も多いようです。

青本以外にも、要点だけをまとめた黄本と呼ばれるものもあり、最後の仕上げとしてやってみる薬学生もいるみたいです。
薬学ゼミナール教材

 

■虹本(ファーマプロダクト)

ファーマプロダクトという予備校の教材で、項目ごとに1冊ずつ細かく分かれており、青本より問題量が多め。

 

■オレンジブック

メディセレという大阪の予備校から出ている参考書です。暗記の部分がゴロあわせになっていたりします。問題集が多めの匠というものもあります。
新オレンジブック7 病態・薬物治療 6年制薬剤師国家試験対策参考書
メディセレ書籍ラインナップ

 

 

さらに、少しマイナーになりますが黒本というものもあります。出版元の医薬アカデミーがすでにないとのことで、図書館や古本屋にしかありませんが、利用者はまだ多いようです。

その他テコムの出している「国試がわかる本」や薬学教育センターの問題集などもよく使われています。

問題量の多いもの、書き込みのしやすいものなど、それぞれ自分に合った参考書、問題集を選ぶことが試験対策の第一歩といえます。